フライヤーハガキ差し上げます
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daretachi座談会 Ⅵ 「マシーン」
古市 ババン(札を引く)「マシーン」。
日ヶ久保 ロボットとマシーンてどう違うの。
浅倉 ロボットは、人間の代わりをする、より人間にとって近い扱うものっていう感じで、マシーンはもっと無機的なイメージで、だから(ケイコは)自分のことをマシーンって言ってるんじゃないかな。自分をロボットって言うと、人間的な情緒が入る余地がある気がするから。
神保 ロボットとのラブストーリーみたいなのってありますもんね。
日ヶ久保 アンドロイドに恋しちゃう、みたいな。
古市 でも、(自分の外見を変えて)「このマシーンぶり」って言うけどあの姿はロボットっぽいよね。
神保 金属質? 肌がない方がいいのかな。
古市 でもロボットって言ってないものね。マシーンだもんね。
神保 響きの問題かね。「ロボット日記」っていうとなんか楽しそうなイメージだから?(笑)
日ヶ久保 あ、マシーンの方が暴走しそうじゃない?(笑) 自分で知恵つけて。
浅倉 ロボットだと正義とか悪とかの価値観が入り込める感じがあるけど、マシーンにはない気がする。ケイコにとっては数式で判断できて割り切れることが大事なんだし。
神保 でも、ミチオに操作を委ねるって言う割には自分で判断して行動してるんだよね。
川口 そうなんですよね。ケイコがどこまでメカニズム化したいのかよくわからないところがありますよね。
古市 ミチオに何か命令してほしいっていうよりは、こっちからそうさせるようにミチオに促してるだけで、ミチオが本当にしたいことを叶えてあげてるっていうのではないんだよね。
神保 ミチオのマシーンになる代わりに交換条件がありますしね。
古市 うん。
川口 ううむ。
daretachi座談会 Ⅴ 「躁病」
川口 「躁病」。
神保 (浅倉に)アキトシはホントに躁病なんですか。
浅倉 ……さあ。
一同 (笑)
浅倉 躁の人って欝とセットな感じがしない? パッと上がる時があれば、何かの表紙にガクンと落ちる時があって。劇中の日曜日のシーンなんかでも、初めすごいテンション高かったのに、帰ってきた時には××を×んだことがきっかけで反転してるっていう。まあ、あんまり関わり合いになりたくないねこういう人。
川口 ははは。
神保 演じると疲れますよきっと。
浅倉 いやミチオほどは疲れないと思うよ。
神保 でも根拠がないところで、いや実はあるんだろうけれど、生理に反するところで、バーンと上げなきゃいけないから。
浅倉 周りからは理解できないだけで本人に根拠はあると思うよ。でも、自分でも説明出来ない時もあって、だから余計にイライラするしテンション落ちるし、みたいなことなんだと思うけど……そこがむずかしいよね。
川口 躁の気のある人って誰か知ってる人でいます?
浅倉 ○○○○とかはそうなのかもよ。
川口 ああ、なるほど。
神保 あんまり役者で躁の人っていないんじゃないかな。
古市 欝の気のある人の方が多い気がするよね。
川口 欝病だと自分への強迫観念が原因になってるっていう印象があるんですけど、躁病の人って何が根拠なんですかね。
日ヶ久保 躁も原因は一緒ですよ、きっと。さっきの(浅倉さんの)話みたいに、何か原因はあるんだけど、それが自分ではコントロールできなくて苦しむんじゃないかな。
稽古場レポート《 川口典成 》
本格的に稽古が始動し始めて二週間。
まずは早いとこ最後まで立ち稽古をしようということで、結構な速度で立ち稽古を進めております。現在、一通り最後まで立ち稽古を終了し、今週の末には荒通し(場面転換などは詰めていない状態でざっと最初から最後までシーンをノンストップでやること)を行おうと思っています。
実際に役者が動きはじめて強く感じたのが、『マシーン日記』という戯曲の展開の速さ!!あっというまに人間関係ががらっと変わっていきます。さまざまな「間」をぶっ飛ばして、どんどんとドラマが動くのです。
この「間」をどう埋めて行くのか、あるいはあえて埋めないのか。ここが稽古場での大きな作業となっていくことは間違いありません。
↑稽古風景(左が浅倉洋介さん、右が神保良介さん)
松尾スズキさんの『マシーン日記』。
再演をDVDで見ただけなのですが、実はこの再演の大阪公演、自分はチケットを買っていたのです。高校時代でありましたが、住んでいた広島から大阪まで出かけて行こうと期待に胸を高鳴らせていたのですが、部活の合宿が重なってしまって断念。変わりに京都に住んでいた姉がその公演を見に行ったという……。
そんな思い出もある『マシーン日記』。
松尾さんの演出では独自の笑いや過剰な演技態で物語を表現していきますが、今回は、登場人物4人の人間関係を明瞭に描いていこうとしております。「心臓の鼓動の聞こえてくる」マシーン日記。役者の息遣いのひとつひとつにまで物語を忍び込ませられればと考えておりますので、どうぞ、一味違った「松尾スズキ作品」をご期待いただければと思います。
↑食事風景(左が日ヶ久保香さん、右が古市海見子さん)
また、いままで川口演出の作品にさまざまな形で協力してくれている村上裕さんが、今作『マシーン日記』にも強力な助っ人として関わってくれることが決定しました。村上裕さんは現代芸術家。インスタレーション作品を作るかと思いきや、インプロのライブを行ったり、映画を撮ったりと、あらゆるフィールドを自在に活動しております。どんな活躍を見せてくれるのか、楽しみです(下の映像で歌っているのが村上さんです!)。
daretachi座談会 Ⅳ「欽ちゃんの仮装大賞」
川口 「欽ちゃんの仮装大賞」。
浅倉 ああー。
日ヶ久保 ちっちゃい時すごく観てた。
古市 よく観てた。
川口 いまもたまにやってますよね。
神保 あんまり馴染みがない……なんかね、素人が出る番組が嫌いなんですよ。
一同 (笑)
日ヶ久保 ちっちゃい子どもがどっか歩いてっちゃったりする時とか、バニーちゃんたちがすごく優しくて、助けに行くのが面白い。
浅倉 印象に残ってる仮装とかある?
古市 実は大勢がひっくり返って動いてて、最後に出てきて「こんなにいたの!?」 みたいなのとか。
日ヶ久保 ははは。
川口 あと、ものすごい人がいると思ってたら「これだけでやってたの!」っていうのも。
神保 あと、「鳥人間(コンテスト)」もね。(註:「仮装大賞」同様、劇中で言及される)
川口 ああ。そんなに覚えてないんですよね。あれはどういう流れでできた番組なんでしょうね。
日ヶ久保 みんなの夢からだよ。
浅倉 どゆこと。
日ヶ久保 空飛びたいじゃん。
古市 うまいこといったら最後に外人の女の人がキスしてくれるやつじゃないよね?
浅倉 えなにそれ。そんなのあるんですか(笑)。
日ヶ久保 なんだろう!? わかんない(笑)。
daretachi座談会 Ⅲ 「おしんこ」
川口 「おしんこ」。
浅倉 なんだそれ(笑)。
川口 「おしんこにおみおつけ」ってところですね。(註:サチコが支度した朝食の献立を言う台詞がある)
古市 私、「おしんこ」って言い方自体にちょっと違和感がある。お漬物?
日ヶ久保 お漬物。
浅倉 「おしんこう」って、「新しい香り」って書くんだよ。
神保 ひらがなで「おしんこ」って書いてあるとちょっと面白い。
古市 私は「お新香」ってすごい上品だなあって感じがする。
日ヶ久保 うん。
神保 「漬物」と「おしんこ」って一緒? ぬか漬けはおしんことは言わないでしょ。
川口 そうなんですよ。深く付けてあるのをお新香ってあまり言わない気がするんですよね。
日ヶ久保 それなのかもしれないよ。「新しい香り」で。
神保 ウィキペディアで調べてブログに載せときます(笑)。
お新香はかつては漬物を全般を指したが、近年では新鮮な野菜の色を失わない浅漬けの物をも指すようになっている。「おしんこ」とも呼ばれる(ウィキペディア「漬物」より)
(それぞれの出身地のおしんこ話にしばし盛り上がる一同)
日ヶ久保 おいしい沢庵って食べたことない。
川口 沢庵をあまりおいしいって思わないってことですか。
日ヶ久保 うん。
神保 『復活』(2011年) の稽古場にさ、俺と中里(順子)さんが巣鴨の商店街でおしんこ買ってきて差し入れして。
川口 ああ。
古市 すぐになくなったよね。
神保 お菓子以上におしんこが人気だったのが面白かったけど。
川口 やっぱり酢って元気になるんですかね。
古市 (日ヶ久保に)すっごいすっぱい、酢のサプリみたいなの持ってきてくれたよね。
浅倉 あったな。
古市 「これ飲むと元気が出るんだ!」って暗示みたいに言い聞かせて飲んで。
日ヶ久保 ふふふ。