daretachi『マシーン日記』上演企画のblog   

2012年7月12日-16日に松尾スズキ作『マシーン日記』の上演を行うdaretachiのブログです。

daretachi座談会 Ⅱ 「日曜の昼下がりに聴きたい曲」

daretachiの5人が
公演や作品にまつわるキーワードを
書き出した札の束から一枚ずつランダムに引き、
それにまつわるトークを繰り広げるシリーズ企画。
シリアストーク、脱線トークありの座談会をお楽しみ下さい。

 

 

 

 

神保 「日曜の昼下がりに聴きたい曲」、何ですかこれは。

 

浅倉 だって(劇中に)日曜の昼下がりに音楽かけてるシーンあるじゃん。オールディーズ。

 

川口 日曜って感覚が自分にあんまりないんですよね。

 

日ヶ久保 じゃあお休みっぽい日。

 

古市 昼下がりって?

 

日ヶ久保 ご飯食べた後。

 

浅倉 なんか、たれーんとした時間だ。

 

古市 ゆらゆら帝国のだらっとした曲を。

 

川口 ああー。

 

神保 夏場のね、ちょっと日が陰ってきた時とかにはジャジーな曲が似合う気がする。

 

浅倉 渋いね。

 

古市 おされー。

 

日ヶ久保 アフリカの民族音楽とか聴いてるとね、「どうして私ここにいるんだろう」って思うよ(笑)。おもしろい。

 

川口 へえー。時間によって曲決めるってあんまり考えたことないですね。

 

浅倉 実はね、俺もない。まあ、基本ロックしか聴かないから。バッド・レリジョンかアイアン・メイデンしか聴かないもん。

 

古市 ははは。

  

CIMG8214

 

神保 (川口に)これはうちらの上演でもオールディーズかけるの?

 

川口 かけ……ないかなあ? ちょっとオープニングにかける曲で悩んでるんで。

 

浅倉 (ト書きに)「クラシック音楽」って書いてあるやつか。

 

川口 アキトシがかけてる曲、っていうか、アキトシが決めてるような気がするんですけど。

 

神保 「アキトシの持っているラジカセから流れてる」ってあるもんね。

 

浅倉 じゃあ俺の勝手じゃんこれ。

 

神保 浅倉さんが聴いてたら面白そうな曲で。

 

浅倉 もうこれアイアン・メイデンだね。

 

古市 決まりだな(笑)。

 

神保 それ役じゃないじゃん。浅倉さんじゃん。

 

日ヶ久保 ははは。

稽古場レポート 《 日ヶ久保香 》

 

始まりました。

 

最近、

 

シロクマに雰囲気が似ているね。

 

と言われた、日ヶ久保香です。

 

 

ついにお稽古です。

 

今回、演出1人とキャスト4人、たった5人で始まったこの企画。

 

年明けから準備を進めていましたが、途中

 

やるの?できるの?できないの?

 

と、

 

私達の気持ちとは全く関係なく公演できるのか?という危機に直面しましたが

 

無事に決定いたしまして

 

稽古初日を迎えましたー!

 

 

さて初日は読み合わせから。。

 

 

実は今回、本格的に稽古を始める前に数回の読み合わせ。

そして、公演できるのかわからない状況での数回の打ち合わせ。

 

という下地があり

 

 

初日ということもあり

 

 

 

ぶあっと一度通して

 

少し戻ってサクッと終了ー

 

稽古風景はこのような

 

CIMG8244

 

ふむ

 

読み合わせというものは動きがないですね…

 

5人は今回の演出・川口氏が代表を務めるピーチャムカンパニーの昨年11月の公演「復活」でも一緒でした。

 

信頼関係は出来上がっていることでしょう。

きっと。

 

しかし私は色んな意味で裏切っていこう、いかねば、と思ってます。

 

これからが楽しみですね。

密度の濃いお稽古場で戦いたいと思います。

 

ふふふ

 

 

そして重大発表!

 

今回ビックゲストとして

 

この方が出演!?

 

 

乞うご期待☆

 

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※内容は予告なく変更の可能性があります。ご了承ください。

daretachi座談会 Ⅰ 「家族」

daretachiの5人が
公演や作品にまつわるキーワードを
書き出した札の束から一枚ずつランダムに引き、
それにまつわるトークを繰り広げるシリーズ企画。
シリアストーク、脱線トークありの座談会をお楽しみ下さい。

 

 

古市 なんて書いてある?

 

川口 「家族」。最初からつまんないの出ちゃいましたね(笑)。

 

一同 (笑)

 

神保 家族の話?

 

日ヶ久保 それぞれの家族のイヤなところをひとつずつ発表する?(笑)

 

浅倉 それぞれの家族の定義の話とかね。

 

川口 この戯曲(ホン)の中の家族の定義は「一緒に暮らしていないといけない」っていうことなんですよね。はなればなれになることを家族と定義していないと思うんですよね。

 

浅倉 血の繋がりよりも場の繋がりってことだな。

 

日ヶ久保 一緒にいる。

 

古市 同じ場所に。

 

CIMG8215

 

神保 劇団も家族みたいなものだってよく言うけど。

 

浅倉 言うけどね、違うね。過ごしてる時間は多いかもしれないけど、目的があってそのために集まってる集団でしょ、家族って目的がない、維持そのものが目的みたいなもんだからね。

 

日ヶ久保 ご飯一緒に食べてるって家族っぽいよね。

 

古市 前にうちらが鍋した時は家族っぽかったってことかな。

 

日ヶ久保 途中で何人か買い物行ったりしてさ、「ピンポーン、開けて」とかっていうのは家族ぽかったよね(笑)。役割分担が勝手に出来てくの。ご飯食べてる時とかも芝居のことから離れて食事に集中してたから、さっきの「目的がない」っていう雰囲気も流れてた。(註:神保の家でミーティングを行い、その後皆で鍋をしたことがあった)

 

川口 核家族が「家族」の一般的なイメージになった時代と大家族を指していた時代とでも違いますし。どういうレベルで家族を捉えるかって難しいですね。

 

浅倉 自分が家族を作るって想像した時に「いやいや、絶対飽きるから」って思う。子供が大きくなって忙しくなくなったら、することないぞ、話すこともないぞって思う。

 

日ヶ久保 一緒に何かしなくていいんじゃないの? それぞれ生活していれば。

 

浅倉 そういうのが気にならないのが家族なのかね。

作品紹介

兄貴は
その嵐の夜俺が
離れのプレハブ小屋で
強姦した
憐れな女工と
夫婦になった

松尾スズキ 『マシーン日記』より>


あらすじ

 東京。夏。

 工場を営む兄アキトシと弟ミチオ。

 兄と結婚した女工サチコ。

 新しいパートとして働きに来たケイコ。

 四人の関係は次第に狂い始める……

 

8月14日・金曜日
東京・不快指数100
今日もパチンコ屋の
駐車場で子供が
蒸れて死んだ
そして私はミチオの
マシーンになった

松尾スズキ 『マシーン日記』より>


松尾スズキ MATSUO Suzuki
1962年12月15日生まれ。劇作家、演出家。
1988年に「大人計画」を旗揚げ。『ファンキー! 宇宙は見える所までしかない』で第41回岸田國士戯曲賞受賞。『マシーン日記』は1996年初演の作品。俳優、映画監督、小説家、エッセイストとしても活躍。

http://otonakeikaku.jp/

メンバー紹介

浅倉洋介 ASAKURA Yousuke(アキトシ役)

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1978年7月17日生まれ。兵庫県出身。

童貞と厨二病をこじらせて(演劇という名の)泥沼にはまる。劇団海月、流山児★事務所、風琴工房での活動を経て、現在無職。もとい無所属。持病は五月病。

主な出演作:

風琴工房『hg』『機械と音楽』『無頼茫々』、MU『片想い撲滅倶楽部』、三条会『S高原から』、ピーチャム・カンパニー『オペレッタ 黄金の雨』、ミナモザ『ホット・パーティクル』等

 

神保良介 JIMBO Ryosuke(ミチオ役)

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1980年6月24日生まれ。

ニナガワカンパニー・ダッシュで俳優活動を開始。

主な出演舞台に『お気に召すまま』(蜷川幸雄演出)、『Root Beers』(KAKUTA)、『下谷万年町物語』(唐ゼミ☆)、『乱歩の恋文』(てがみ座)、『復活』(ピーチャム・カンパニー)等がある。

藤プロダクション所属。

ブログ:http://blog.livedoor.jp/jimboryosuke/

 

日ヶ久保香 HIGAKUBO Kaoru(サチコ役)

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1983年4月15日生まれ。

加藤健一事務所俳優教室17期卒業。以降、フリーで小劇場の舞台に出演。

主な出演作に『蜜の味』(松本きょうじ演出)、クロカミショウネン18多数(野坂実演出)。最近ではピーチャム・カンパニー『復活』でヒロインを。

現在はサムライプロモーション所属。

ブログやってます。http://ameblo.jp/kaoru-0415/

 

古市海見子 FURUICHI Mimiko(ケイコ役)

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1974年12月20日生まれ。

劇団メタリック農家に7年ほど所属。現在フリー。

バジリコFバジオ、MU等に出演。

川口典成演出作品への参加は5回目。

 

川口典成 KAWAGUCHI Norishige(演出)

1984年9月8日生まれ。

劇団ピーチャム・カンパニー所属、代表・演出担当。

主な演出作品に『オペレッタ  黄金の雨』『復活』(脚本:清末浩平)、『アルトゥロ・ウイの興隆』(原作:ベルトルト・ブレヒト)、『怒りを込めてふりかえれ』(原作:ジョン・オズボーン)、『ビヂテリアン大祭』(原作:宮沢賢治)、『ダンシング・ヴァニティ』(原作:筒井康隆)などがある。